精密根管治療・歯髄温存療法についてのQ&A

精密根管治療・歯髄温存療法に関するよくあるご質問

Q.精密根管治療と、保険適用の根管治療との違いは何ですか？

A.最大の違いは「精度」です。精密根管治療では、肉眼の最大20倍以上に見える歯科用顕微鏡（マイクロスコープ）やCTを使用し、暗く複雑な根管（歯の神経の管）内部の感染源を徹底的に除去します。これにより、治療の成功率を高め、再発リスクを大幅に低減させます。

Q.歯の神経を抜かないといけないと言われました。「歯髄温存療法」で残せますか？

A.虫歯が神経（歯髄）に達していても、神経が生きている状態（感染の程度が軽度）であれば、「歯髄温存療法」で神経を残せる可能性があります。アップル歯科京都河原町では、MTAセメントという特殊な材料で神経を保護し、歯の寿命を延ばす治療を、適用症例の方にはご説明するようにしています。

Q.なぜ治療に「マイクロスコープ」が必要なのですか？

A.歯の根管は非常に細く、直径1mm以下で複雑に枝分かれしています。肉眼やルーペ（拡大鏡）では見えない感染源が残ると、将来的に再発してしまいます。マイクロスコープで視野を拡大し、明るく照らすことで、診断と治療の精度を飛躍的に高めることができます。

Q.以前に根管治療をした歯が、また痛くなったり腫れたりしました。

A.過去の治療で取り残した細菌が原因で、根の先に再び膿が溜まっている（根尖性歯周炎）可能性があります。アップル歯科京都河原町の精密根管治療（再根管治療）では、マイクロスコープを使い、以前の詰め物や感染源を精密に除去・清掃することで、抜歯を回避できる可能性が高まります。

Q.歯髄温存療法で使う「MTAセメント」とは何ですか？

A.MTAセメントは、非常に殺菌作用と封鎖性（細菌の侵入を防ぐ力）に優れ、生体親和性（体との馴染み）も高い歯科材料です。従来なら神経を抜かざるを得なかった深い虫歯でも、MTAセメントで神経を保護・封鎖することで、歯髄の治癒を促し、神経を残せる可能性を高めます。

Q.精密根管治療は痛いですか？ 治療回数は何回くらいかかりますか？

A.治療は必ず麻酔をしてから行いますので、痛みを感じることはほとんどありません。ご安心ください。治療回数は歯の状態（初めての治療か再治療か、感染の程度）によりますが、精密治療により感染源を一度で徹底的に除去することで、従来の治療より通院回数を大幅に減らせる場合が多いです。

Q.この治療は保険適用されますか？

A.マイクロスコープ、CT、MTAセメント、ラバーダム防湿など、高精度な治療を実現するための高度な設備や材料を使用し、十分な治療時間を確保するため、当院の精密根管治療および歯髄温存療法は自費診療（保険適用外）となります。