定期検診・予防歯科

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歯の定期検診

長く健康を保つ「歯の定期検診」

歯の定期検診について

虫歯や歯周病は症状が出てから治療するのではなく、悪化する前に見つけて予防することがとても大切です。痛みや腫れなどの症状が現れてからでは、治療にかかる時間や費用が増えるだけでなく身体への負担も大きくなります。そのため当院では、治療が終わりお口の中が健康な状態になった患者様に対して、再発を防ぎ長く健康を保つための「歯の定期検診」をお勧めしています。

定期検診は虫歯や歯周病といったトラブルを治すための治療ではなく、健康な状態を維持するために行う歯科的なケアのことです。具体的には、定期的な歯科検診、歯石除去やクリーニング、フッ素塗布、ブラッシング指導などを含みます。こうした予防的な処置を継続的に行うことで、虫歯や歯周病を未然に防ぐことができます。

定期検診で治療する歯科衛生士

定期検診で目指すゴール

定期検診に通ったとしてもすぐに効果が現れる事は少ないです。あくまで健康状態の維持・治療箇所の早期発見などを目的としているため、問題がなければ劇的な改善が起こる診療ではなく、達成感は少ないかもしれません。

定期的に歯医者へ通うことによって目指すゴールは「80歳まで20本以上の健康な歯を残すこと」です。健康な歯の残存は健康寿命に大きく貢献することがさまざまな研究で明らかにされており、8020運動と呼ばれるこの取り組みは、近年の調査では達成者が50%以上と多くなっていることが分かります。

健康な歯を維持する老いた男性

参考文献※1)8020達成者の割合(80歳で20本以上の歯を有する者の割合)は、75歳以上85歳未満の20本以上歯を有する者の割合から51.6%と推計され、前回調査時(51.2%)とほぼ同じであった。

歯の定期検診の内容

天然歯のチェックを受ける女性

虫歯・歯周病の検査

虫歯や歯周病は、本人の自覚がなく進行している場合も多く、初期症状では痛みが出にくい症状ですが、定期検診により早期発見や予防が期待できます。歯科医師による視診(直接お口の中を確認する診察)や、レントゲン撮影によって虫歯の有無や進行度、また歯茎の状態や歯を支える骨の健康状態などを総合的にチェックします。

セラミックの詰め物を入れた治療歯

治療歯のメインテナンス

健康な歯も大切ですが、虫歯治療などを行なって詰め物・被せ物をした歯もより長持ちさせることも大事です。詰め物の隙間から虫歯ができていないかや、欠けなどの破損がないかもチェックします。

歯科衛生士の歯磨き指導

口腔衛生指導(OHI)

健康な歯を維持していくためには、日々の口腔ケアが必須になりますが、正しく効率的に歯ブラシができていないと、取り残した汚れが溜まっていってしまいます。歯科衛生士による適切な歯磨きの方法の指導や口腔機能訓練など、お口の健康を維持するための指導を行います。

自宅で行うセルフケア

セルフケアと定期検診

定期検診によって効果的にお口の健康を維持するためには、歯科医院で受ける専門的なケア(プロフェッショナルケア)と、ご自宅で行う毎日のケア(セルフケア)の両方が欠かせません。たとえ3ヶ月に1度、定期的に歯科医院で定期検診を受けていても、日常の歯磨きやお手入れを怠ってしまうと、虫歯や歯周病は少しずつ進行してしまいます。

当院では、定期検診やクリーニングなどの適切な予防処置を行うとともに、患者様一人ひとりのお口の状態や生活習慣に合わせたセルフケア方法のアドバイスも行っております。歯ブラシや歯間ブラシ、デンタルフロス、マウスウォッシュなど、正しいセルフケアグッズの選び方や使い方についても丁寧にご案内いたします。

患者とコミュニケーションをとる歯科医師

自宅で実践できる主なセルフケア

歯を磨く女性

歯磨き

最も基本的な歯ブラシによるセルフケアですが、毎日複数回行う最も頻度の高いとても大切なセルフケアです。

当院では歯や歯茎の状態に合わせて歯ブラシの硬さや大きさの推奨を変更したり、「虫歯を予防したい」「歯を白く美しくしたい」など、目指すスタイルに合わせて歯磨き粉をご提案・販売も行なっております。

デンタルフロス

どんなに丁寧に歯磨きができる人でも、歯ブラシによる清掃だけの場合、歯の間の汚れなどは取りきれない場合が多く、4割程度は取り残しているとされています。

歯磨きの補助としてデンタルフロスを使って汚れ除去の効率を上げることで、歯周病や口臭の対策につながります。

マウスウォッシュを注ぐ女性

マウスウォッシュ

マウスウォッシュは虫歯や歯周病・口臭の予防に役立つケア用品です。口の中をすっきりと清潔に保ち、清涼感によって不快な口のねばつきやにおいを軽減する効果もあり、忙しいときや外出先などでも便利に使えます。

ただし、マウスウォッシュはあくまで補助的なケア用品であり、歯磨きやフロスでの清掃の代わりになる訳ではない事には注意しましょう。

歯磨き粉の選び方について

セルフケアで患者様がよく迷われることが「歯磨き粉は何を選べば良いのか」という点です。香りや形状・製造国による成分の違いなど多くの選ぶ要素がありますが、当院では「フッ素配合量の多い歯磨き粉」をお勧めしています。

日本で販売される歯磨き粉には、上限1,500ppmまでのフッ素を配合できることが厚生労働省によって定められており(※2)、1,000ppm以上のフッ素が配合されている場合は表示が義務付けられています。一般的にはフッ素1,450ppmの配合が多く市販されており、この配合量の歯磨き粉を使うことでフッ素の虫歯予防の効果を最大限受けることができると言えます。

歯磨き粉を乗せた歯ブラシ

参考文献※2)2017年3月には、フッ化物配合歯磨剤のフッ化物イオン濃度の上限を1,500ppmとする高濃度フッ化物配合歯磨剤の医薬部外品としての市販が、厚生労働省により新たに認められたところである。

電動歯ブラシは使っても良い?

予防のために日々のブラッシングは非常の大切ですが、「歯磨きが苦手」「ちゃんと磨けているか分からない」「もっと綺麗に磨きたい」と思う患者様も多くおられます。当院では、ご自身のセルフケアに自信が無い方や清潔な口腔内環境を維持していきたいと考える方に、電動歯ブラシの使用をお勧めしております。

電動歯ブラシは導入のための費用は少し高くなりますが、少ない力で効率的に汚れを除去することができるほか、腕の力に不安がある高齢の方にも有効なケアグッズです。電動歯ブラシには様々なタイプの製品がありますが、どのような製品でもしっかりと歯の根元に当てる正しい使い方を実践できれば、手動の歯ブラシよりも効果的な歯磨きができるようになります。

電動歯ブラシ
この記事の編集・責任者は歯科医師の東原彩人ですです。
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予防歯科について

歯の健康を維持する予防歯科

予防歯科とは

虫歯や歯周病は、症状が出てから治療するよりも悪化する前に見つけて予防することが大切です。痛みが出てからの治療では、時間や費用の負担が大きくなるだけでなく、身体への影響も少なくありません。そのため当院では、治療を終えてお口が健康な状態を取り戻した患者さまに、良い状態を長く保つための「予防歯科」を積極的にご提案しています。

予防歯科とは、虫歯や歯周病などの治療を目的としたものではなく、健康な状態を守り続けるための取り組みです。定期的な検診やクリーニング、歯の表面を強化するフッ素塗布などを行い、トラブルを未然に防ぐことを目的としています。最近では、口腔内の健康が全身のコンディションにも深く関わることが明らかになっており、日常的なケアを通じて全身の健康や生活の快適さを保つ「予防中心の歯科医療」が注目されています。

予防歯科で治療する歯科衛生士

より多くの歯を残しましょう

近年は予防歯科の注目度も高くなってきており、2024年の調査によると、80歳を迎えて20本以上の歯を残している方(8020)の割合がはじめて60%を超えました。「年老いたから歯が無くなるのは仕方ない」とは言えないくらいに、歯を残して健康に過ごしたいと感じて予防に努めている人が多くなってきている証拠と言えます。(※1)

もちろん、若い間から繰り返し虫歯の治療をしたり歯磨きをサボってしまうと、どんどん歯は弱くなりやがて抜けていってしまいます。より多くの歯を残すためにも、予防歯科の励行が重要になってきています。

年代別の歯の喪失本数のイメージ

参考文献※1)8020達成者(75歳以上85歳未満の数値から推計)は61.5%であった(20ページ表17、図17)。参考)前回の調査結果(令和4年)は51.6%であった。

歯科医院で行う予防歯科の一例

歯石取り(SC)

歯石取りは、予防歯科や歯周病治療において最も基本となる処置のひとつです。歯石は丁寧に歯を磨いていても少しずつ溜まってしまうため、健康な方でも定期的に除去することが大切です。歯石を放置すると歯周病が進行する原因になるため、定期的な歯石取りでお口の健康を守りましょう。

歯石取りを行う歯科衛生士

歯磨き指導(TBI)

日常のセルフケアが正しく行えているかを確認したうえで、歯磨きの改善点やより効果的な磨き方をお伝えします。磨き残しが多い歯磨き方法では、せっかくの予防効果が十分に発揮されません。定期的にTBIを受けて正しいブラッシング法を身につけることで、歯の健康をより長く保つことができます。

歯磨き指導を行う歯科衛生士

歯周病検査

「プローブ」と呼ばれる細い器具を使って、歯と歯茎の間にある歯周ポケットの深さや、出血の有無を調べます。健康な歯茎では歯周ポケットの深さはおよそ3mm程度で、引き締まった状態を保っています。しかし、歯周病が進行したり炎症が起きている場合は、4mm以上の深さになったり、軽い刺激でも出血することがあります。

歯周病検査のプロービングの様子

プロケアとセルフケアの両立

毎日ご自身で行う歯磨きなどの「セルフケア」で「しっかり予防できている」と感じていても、実は落としきれない汚れがあります。歯ブラシが届きにくい歯と歯茎の境目や奥歯の裏側には汚れが残りやすく、放置すると歯石となって歯周病の原因になってしまいます。そこで重要なのが、歯科医院で行う専門的な「プロケア」です。

セルフケアが「毎日の汚れを落とすためのケア」だとすれば、プロケアは「見えない汚れをリセットし、磨き残しを防ぐケア」です。この2つを組み合わせることで、虫歯や歯周病をより確実に、そして長期的に防ぐことができます。ご自宅でのセルフケアを最大限に活かすためにも、定期的なプロケアを取り入れてお口の健康を守りましょう。

予防歯科の問診をする歯科衛生士
この記事の編集・責任者は歯科医師の東原彩人ですです。
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歯のクリーニング

歯科医院で行う歯のクリーニング

歯のクリーニングとは

歯科医院で行う「クリーニング」とは、歯の表面や歯と歯の間に付着した汚れを取り除く専門的な処置のことを指します。毎日の歯磨きもセルフクリーニングといえますが、歯ブラシだけでは届かない部分の汚れは少しずつ蓄積してしまいます。清掃が不十分な状態が続くと、歯と歯ぐきの境目や歯のすき間に「歯垢(プラーク)」と呼ばれる細菌のかたまりが溜まり、炎症や歯周病を悪化させる原因となります。

歯科医院でのクリーニングでは、こうしたセルフケアでは落としきれない汚れをしっかり除去し、汚れが付きにくい清潔な環境を整えることができます。歯のくすみや着色、口臭などが気になる方は、一度専門的なクリーニングを受けてみることをおすすめします。

歯のクリーニングを行う歯科衛生士

歯垢をそのままにするのはNG

歯垢は、歯と歯のすき間や歯ぐきの際など、奥まった部分を中心に溜まりやすい特徴があります。これは、お口の中にいる細菌が酸素を嫌う性質を持っているためです。奥まった場所にたまった歯垢は、歯ブラシなどのセルフケアではなかなか届かず、取り除くことが難しくなってしまいます。

そのまま放置された歯垢は、2〜3日ほどで硬くなり始め、やがて「歯石」と呼ばれる固い汚れに変化します。歯石が付着すると自分では除去できず、表面のざらつきによりさらに汚れがつきやすくなり、口臭や歯周病を引き起こす原因にもなります。

歯石を安全かつ正確に取り除けるのは、専門的なトレーニングを受けた歯科衛生士によるクリーニングです。歯石を放置してもメリットはありませんので、歯石が気になる方やしばらくクリーニングを受けていない方は、ぜひ当院にご相談ください。

歯石が付着した抜去歯

歯のクリーニングで除去できる汚れ

歯の裏についた歯垢と歯石の汚れ

歯垢・歯石の汚れ

歯垢(プラーク)は、食べ物に含まれる糖分などを栄養源にして増える細菌のかたまりです。見た目はやわらかそうに見えますが、粘着性が強くうがいなどの軽いゆすぎでは簡単に取れません。歯垢は磨き残しなどで放置してしまうと唾液中の成分と反応して硬化し、「歯石」と呼ばれる固い汚れに変わってしまいます。

歯石は口臭や歯周病の原因となるだけでなく、さらにプラークを溜めやすい環境を作り出してしまいます。歯医者で行う定期的なクリーニングでは、歯垢・歯石の除去を主軸に行っていきます。

歯の裏についた着色汚れ

歯の着色汚れ

タバコのヤニやコーヒー、紅茶・緑茶・赤ワインなどの色の濃い飲食物を頻繁に摂取すると、歯の表面に着色汚れ(ステイン)が付きやすくなります。

着色汚れは見た目の印象を悪くするだけでなく、歯の表面をざらつかせてさらに汚れが付着しやすい状態をつくってしまいます。通常の歯みがきでは落としにくいため、歯科医院での専門的なクリーニングで除去することが大切です。

歯のホワイトニングは保険でできる?

歯のホワイトニングは、薬剤の漂白作用やマスキング作用によって歯を白くして、健康な歯の見た目をより良くする方法です。ホワイトニングによる見た目の改善は、病気や悪い状態を治療するクリーニングとは異なるため、すべて自由診療となります。

歯石や着色で汚れた歯は、保険診療のクリーニングでも綺麗にする事ができますが、保険診療のクリーニングで目指せる綺麗さは「歯が本来持つ自然な綺麗さ」になります。「より白い歯を目指したい」という場合は、自由診療による歯のホワイトニングをお勧めしています。

歯のホワイトニングをする歯科衛生士

自分で歯石取りをしてもいい?

ご自身で爪楊枝などを使って歯の汚れを取り除こうとした経験がある方も多いと思います。また、ドラッグストアなどでは歯石取り用のスケーラーが販売されていることも多いため、セルフケアで歯石取りを行うこともできると感じる方も少なくありません。

しかし、スケーラーを用いて自分の歯を自分で清掃することは難しく、鋭利な形状のため出血やケガのリスクも高いです。歯科医院で行うクリーニングでは、トレーニングを積んだ歯科衛生士による歯石取りのほか、歯磨き指導やフッ素塗布など、より包括的な治療を受ける事ができます。歯周病改善のためであれば保険診療の範囲で受ける事ができるので、費用負担も大きくありません。当院では、自身で無理なく行えるセルフケアと、定期的な歯科医院での専門的クリーニングの両方を受ける事を推奨しています。

歯周病菌を指摘する歯科衛生士
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デジタル歯科検診(自由診療)

デジタル機器を使った検査

デジタル歯科検診とは

歯科医院では、通常は目で確認できる範囲の歯を診て治療を行うことで多くの症状を改善できますが、すべての問題が肉眼で見えるわけではありません。特に、歯茎の中に埋まっている親知らずの位置や顎の骨の形、歯と歯の間にできた小さな虫歯などは、見た目だけでは判断が難しい場合があります。こうした症状は、より専門的な検査を行うことで正確に把握することができます。

当院では、目では確認しにくい部分までしっかりと診断できるよう、デジタル機器を活用した「デジタル歯科検診」を導入しています。デジタル技術を用いることで、より精密で信頼性の高い検査・診断が可能になります。

口腔内スキャナーを使用する歯科医師

デジタル歯科検診の費用

デジタル歯科検診は、治療を目的とした検査ではないため保険の適用外となり、自由診療でのご案内となります。あらかじめご了承ください。

この検診では、ご自身の歯や骨の状態をより詳しく把握することができ、今後の予防や健康維持に役立てることができます。お口の状態をしっかり知りたい方、将来のトラブルを防ぎたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。

デジタル歯科検診

診察時間:60分(保険適用なし)

1回の施術費用10,000円(税込11,000円)

デジタル歯科検診の実施内容

歯科用CT

レントゲン・歯科用CT

低被ばくのデジタルレントゲンを使い、口腔内を撮影するほか、頭部を3次元的に確認できる歯科用CTを用いて、レントゲンで見る事が難しい骨の厚さや神経の位置などを把握し、抜歯や矯正治療に役立てる事ができます。

光学式口腔内スキャナーiTero

口腔内スキャナー(IOS)

口腔内スキャナー(Intra Oral Scanner)はお口の中を小型カメラで撮影し、歯や歯茎の状態を詳細に記録できるデジタル機器です。これにより、歯の汚れの付着状況や見えにくい虫歯の確認、3D化した歯列データを使った歯並びのシミュレーションなどを行うことができます。

また、お口の中に入れるカメラは小型化されており、嘔吐反射などによって型取りが苦手な方でも少ない負担で検査を受けていただけます。ご希望に応じて、型取りを行わずに詰め物や被せ物の製作を進める治療計画を立てることも可能です。

検査後のカウンセリング

デジタル機器による撮影や各種診査を行ったあと、その結果をもとにカウンセリングルームにて、歯科医師が現在のお口の状態について丁寧にご説明いたします。デジタルデータを活用することで、今後考えられるリスクや注意すべきポイント、日常でのセルフメインテナンスの方法などを、より具体的にお伝えすることができます。

また、デジタル歯科検診によって治療が必要な部分が見つかった場合は、次回以降に治療へ進むことが可能です。治療内容については、保険診療・自由診療の両面から複数のプランをご提案いたしますので、十分にご納得いただいたうえで治療を受けていただけます。

デジタル歯科検診のカウンセリングを行う歯科医師

口腔内スキャナーを使ったデジタル検査

光学式口腔内スキャナー iTero

当院で導入している光学式口腔内スキャナー「iTero 5D エレメント」は、歯のスキャンだけでなく、さまざまな機能を備えた高性能な機器です。印象材を使わず短時間で検査が行えるため、嘔吐反射が強く従来の型取りが苦手だった方でも、負担を抑えて治療を進めることができます。

また、矯正治療をご希望の方の歯並びの検査にも活用しており、デジタル歯科検診ではこのスキャナーに搭載された複数の機能を用いて、より詳細で精密な検査・分析を行っています。

iTeroを用いてカウンセリングをする歯科医師

歯の三次元化

カメラ撮影によって歯並びを立体的にすることで、あらゆる角度から歯の状態をチェックすることができます。iTeroによる撮影は15分もかからずに終えることができるほか、お口の中に異物がある感覚(嘔吐反射)を引き起こしにくい小さな機材なので、安心して利用いただけます。

矯正シミュレーション

主に矯正治療をご検討されている患者さまに対して、現在の歯並びが治療によってどのように変化していくのかを、立体的な画像でわかりやすく確認していただけます。

iTeroはマウスピース矯正「インビザライン」と連携しており、撮影したデータをもとに精密なシミュレーションを行い、その結果を踏まえて矯正治療の計画を立てることが可能です。

隠れた虫歯・歯石の確認

見えない箇所(歯と歯の間など)にできた虫歯は、レントゲン撮影だけでは発見できない場合もあります。iTeroに備わった赤外線撮影機能を使う事で、歯を近い距離で撮影して虫歯の発見に役立てることができる他、口腔内の画像によって普段は見えにくい箇所の歯石の有無が確認できます。

咬み合わせのチェック

咬み合わせの影響によって歯の表面がすり減ったり、顎の骨に負担がかかってダメージを受けることがあります。iTeroを使用することで、どの部分に咬む力が集中しているかを視覚的に確認でき、歯や顎にかかる負担をわかりやすく把握することができます。

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歯の検診・予防歯科のQ&A

歯の検診・予防歯科についてのよくある質問

Q.どのくらいの頻度で定期検診に通えばよいですか?
A.当院では、治療を終えてお口が健康な状態に戻った患者様に対して、3〜4ヶ月に1度の定期検診を推奨しています。この期間というのは、歯石が溜まり始めるタイミングや、保険診療のルール内で少ない負担で受けられるような期間でもあります。定期的にチェックを受けることで、虫歯や歯周病の早期発見・予防につながります。また、歯周病のリスクが高い方や矯正治療中の方などは、症状や口腔内の状態に応じて、より短い間隔でのご来院を提案させていただく場合もあります。
Q.幼い頃から虫歯になった事がなく、定期検診の効果が感じられません。
A.現在まで健康な状態を保っていた方も、定期検診に通う理由は多くあります。例えば、虫歯になった事がなくても今後歯周病になる可能性があります。これは、虫歯と歯周病の原因となる細菌が異なるからです。また、加齢によって身体の免疫力は下がっていくため、細菌による作用が強くなってしまうこともあります。そして最も現実的な理由として「症状が進行してからの治療はとても高額になりやすい」という点があります。定期的に歯医者へ通う事で、早期発見・早期治療・低治療費を実現する事ができます。
Q.レントゲンや歯科用CTは身体に影響ありませんか?
A.歯科医院で利用されるレントゲンは被ばく量が少なく、海外旅行で飛行機に搭乗する際の被ばく量よりも少ないとされています。そのため、定期検診などの数ヶ月単位での間隔で撮影するレントゲンによって身体に大きな影響が出る事はないと言えます。しかしながら、妊娠中などで特に慎重な対応が必要となる場合は、事前に申しつけていただくことでご配慮させていただきます。また、一般の患者様に対してもレントゲン撮影時には防護エプロンを着用いただきますので、より安心してレントゲン撮影を受けていただけるように配慮しております。
Q.おすすめの歯ブラシや歯磨き粉はありますか?
A.手用歯ブラシは患者様の症状に合わせて、柔らかめ〜ふつうの硬さをお勧めしています。過度に硬い歯ブラシを使ってついゴシゴシと磨いてしまうと、無意識のうちに歯茎や歯の表面を傷つけてしまいます。強く激しく磨くよりも、少ない力で効率的に磨く方法をクリーニングの際にお伝えしています。歯磨き粉に関しては、フッ素の含有量を基準に選んでいただくのが良いと言えます。日本で市販している歯磨き粉に含んでも良いフッ素の最大量は1,450ppmで、その基準を持って香りや他の機能などを考慮して選ぶのが良いでしょう。
Q.マウスウォッシュで歯磨きと同じような効果は得られますか?
A.マウスウォッシュだけでは歯磨きの効果を得ることはできません。マウスウォッシュは歯磨きをしっかり行った状態で、補助的に利用いただく事が最も効果的です。ブラッシングを行わないとバイオフィルムや歯垢を除去することは難しいため、できるだけマウスウォッシュだけのセルフケアは控えるべきです。しかし、外出先の簡易的なセルフケアは、簡易的なマウスウォッシュや水道水での軽いゆすぎのみでも問題ありません。
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京都市下京区・四条河原町の歯医者 アップル歯科京都河原町

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  • お電話 075-211-1005
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