そもそも歯が痛むのは、虫歯の進行や治療による刺激が歯の神経(歯髄)に伝わるからです。
したがって、痛みを抑える鍵は、この刺激をいかに緩和させるかにかかっています。何十年も前の痛い治療に耐えていた時代とは異なり、現在ではこの刺激を極力なくすための技術が劇的に進歩しています。
麻酔薬、注射針、そして注射方法が進化し、「いつの間にか麻酔が終わっていた」と感じるほど、痛みに配慮した治療が一般的になりつつあります。
まずは、痛みが起こる理由、そして、多くの方が最も不安に感じると思われる「麻酔の痛み」を抑えるために、歯科医院が具体的に取り組んでいる工夫について詳しく解説していきます。
虫歯にせよ、治療によるものにせよ、歯に痛みが起こる理由は、歯の内部や顎の骨に通っている神経に刺激が伝わるからです。
しかし、虫歯がまだ神経まで達していない段階でも、時折痛みを感じる方がいます。これは、虫歯が
象牙質には、神経まで通じている多数の細い管(象牙細管)が存在しており、外部からの刺激を神経へ伝達する役割をもっています。象牙質に達した虫歯は、その部分が剥き出しになっているため、冷たいものや熱いもの、あるいは甘いものを口に入れた際に鋭い痛みを感じやすくなるのです。
ちなみに、神経まで達した重度の虫歯(C3)の痛みは、これ(C2の痛み)とは比較になりません。
C2の象牙質の虫歯は、食事などの際に、時折刺激を受けて痛みを感じることが多いですが、 C3の神経の虫歯の場合だと、神経そのものが炎症を起こしているため、何も刺激を与えなくてもズキズキとした痛みが続くことが多く、就寝中も痛みに苦しみ、寝不足になる方も珍しくありません。
歯科治療の際に行う麻酔注射は、打ち方や事前の準備で大きく左右されます。麻酔注射を打つことにトラウマを感じている方も多いですが、現代ではこの注射の痛みを大幅に減らすための様々な下準備と工夫が行われています。
もちろん、痛みには個人差があり、ほんのわずかな刺激や恐怖心によって「痛い」と感じる方もいるため、「絶対」とは言い切れません。しかし、これらの工夫によって、「注射されたことに気が付かなかった」という患者様は少なくありません。
下記では「麻酔の痛み」を抑えるために、歯科医院が具体的に取り組んでいる4つの工夫について詳しく解説していきます。

注射を打つ前に、歯肉に麻酔薬を塗布し、表面の感覚を麻痺させる処置で、針が刺入する瞬間のチクッという最初の痛みを大幅に和らげます。
注射は針が細ければ細いほど、痛みを感じにくくできます。当院では35ゲージ(直径0.23mm)規格の超極細の針を使用しています。
刺入時は、痛みを感じやすいポイントを見極め、避けることが大切です。
さらに、麻酔液を注入する際も、急激に圧力がかからないように時間をかけてゆっくりと注入することで不快な痛みを最小限に抑えます。
頬粘膜を引っ張ったり、軽く揺らしたりしながら注射針を刺すことで、針が刺さる感覚を別の刺激で紛らわせます。
これによって、「注射されたことに気が付かなかった」という患者様もいらっしゃいます。
麻酔をしっかりと効かせることで、虫歯治療の際に痛みを感じる可能性は大幅に減ります。
虫歯治療の痛みは、麻酔処置によって緩和できる可能性は高まりますが、とはいえ、歯を削る量が増え、歯の神経に近づくにつれて痛みを感じやすくなるのが現実です。
そのため、治療時の痛みを最も効果的に軽減する方法は、虫歯が初期段階(C1、C2)のうちに適切な処置を行うことに尽きます。
特に、歯の神経まで虫歯が達した場合に行う「根管治療」は、感染した神経を除去し、歯を残すための重要な治療です。麻酔によって治療時の痛みは大幅に緩和できますが、神経の周囲の炎症反応が非常に強い場合は、麻酔の効果が十分に発揮されず、痛みが抑えきれないこともあります。
だからこそ、日頃から予防の意識を持つことが大切なので、少しでも歯に違和感を感じたり、「虫歯っぽいな」と思ったら、痛みが軽いうちに我慢せずにすぐに歯科医院で検査を受けることが、ご身の痛みと、治療の負担を最小限にするための1番の対策となります。
虫歯治療の痛みは虫歯の進行段階に大きく左右されますが、そもそも初期段階であるC1やC2の虫歯は、痛みの自覚がない場合が多々あります。
そのため、「痛みがないまま進行し、異変に気づいたときには既に歯の神経まで達していた」というケースは珍しくありません。この状態では、治療時の痛みのリスクも、将来的に歯を失うリスクも大幅に高まってしまうのです。
多くの患者様は「痛くなったから歯医者に行く」という考えですが、私たちがお伝えしたいのは「歯が悪くならないように歯医者へ通う」という、予防を重視した考え方です。
したがって、治療時の痛みを最大限に抑えるための最良の手段は、定期的に歯科医院で検査を受け、虫歯を早期に発見・治療することに尽きます。
少しでも歯に違和感を覚える前に、痛みのない治療を実現するためにも、ぜひ定期的な検査をおすすめします。
歯の表面(エナメル質)だけの虫歯であれば、多くの場合、麻酔をせずに治療を行っても痛みを感じる可能性は極めて低い傾向にあります。
虫歯の進行は、C1がC2まで進行するのにおよそ1年(※個人差あり)かかると言われています。
裏を返せば、この期間内に定期検診を受けていただければ、進行して痛みを伴う前のC1の段階で確実に発見できるということです。
定期検診で虫歯が広がる前に処置してしまえば、歯を削る量も最小限に抑えられ、治療時の痛みが起こる可能性を大幅に減らすことができます。
麻酔や治療の技術は日々進歩しているものの、まだまだ「虫歯治療は痛いもの」というイメージが一般的かと思います。
何十年も昔は、麻酔なしで治療を行う歯医者も多く、痛みに耐える治療が珍しくありませんでした。
しかし、近年では、麻酔を適切に使用し、患者様の痛みと恐怖心に最大限配慮した治療を行うことが、歯科医療のスタンダードとなりつつあります。
当院でも、単に技術が進んだからと慢心することなく、「痛くない・怖くない歯医者」を目指して日々研鑽を行っています。
この記事の編集・責任者は歯科医師の東原彩人です。
歯科医師 東原 彩人

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