小児歯科のQ&A

小児歯科についてのよくある質問

Q.乳歯が虫歯になっても、いずれ抜けるから治療しなくても大丈夫ですか？

A.乳歯は永久歯に生え変わるまでの間、しっかり噛む・発音を助ける・永久歯の位置を導くといった大切な役割があります。虫歯を放置すると痛みが出たり、永久歯の歯並びや生え方・歯の表面の見た目などに悪影響を与えることがあります。小さな虫歯でも早めの治療をおすすめします。

Q.なかなか永久歯が生えてこないのですが問題がありますか？

A.永久歯が生える時期には個人差がありますが、平均的には6歳前後から生え始めます。半年以上遅れても他の歯の発育が順調であれば心配のいらないことが多いです。ただし、乳歯の根が残っていたり、永久歯の位置異常・欠如などがある場合もあるため、一度歯科医院を受診してレントゲン検査をしてみることをお勧めいたします。

Q.指しゃぶりなどの癖は歯並びに影響しますか？

A.長期間の指しゃぶりや口呼吸、頬杖などの習慣は、歯並びやかみ合わせ、顎の発育に影響することがあります。3歳頃までは自然にやめることが多いですが、4歳以降も続く場合は歯科で相談し、やめやすくする方法やトレーニングを行うことができます。

Q.仕上げ磨きはいつまで必要ですか？

A.お子様が自分で上手に磨けるようになるのはおおむね小学校の3〜4年頃と言われています。それまでは、毎晩保護者の方が仕上げ磨きをしてあげることで虫歯のリスクを大きく減らすことができます。特に奥歯の噛む面や歯と歯の間は磨き残しやすいので注意が必要です。お子様の歯磨きの様子を確認しながら、一人で任せるタイミングを決めましょう。

Q.シーラント（歯の溝を埋める予防処置）は本当に効果がありますか？

A.シーラントは、奥歯の深い溝にある虫歯菌の侵入を防ぐために、歯の噛む面の溝を歯科用の樹脂で埋める処置です。特に6歳臼歯などの生えたての永久歯は溝が深く虫歯になりやすいため、シーラントによって予防効果が期待できます。ただし、磨き残しや食生活の影響を受けるため、定期的なチェックとメンテナンスも大切です。